娘とショッピングセンターをぶらぶらとしていたら、雑貨屋さんの店先にはハローウィンの飾り!「ママ、かぼちゃがたくさん!」と喜ぶ娘の笑顔がカボチャ畑を案内してくれたおじさんの笑顔に重なった。
私たちが散歩する関谷の畑にはハローウィンカボチャのようなオレンジ色のカボチャではなく、ずっしりと実がつまっていそうな深緑の栗カボチャが植わっていた。夏休みに入る少し前。お日様の光を残らず吸収しようとしているかのように大きく広がった無数の葉、畑の栄養を強力にくみ取るポンプのような茎、そして隙間を見つけるとどんどん伸びて来るつる。葉っぱをかき分けてころころとした形のよいかぼちゃ君とご対面。
「今取れるのはうらなりだなあ」とおじさん。うらなりって言ったら青白く弱々しいイメージがあったのにこんなにおいしそうなカボチャでもうらなりなの?不思議そうな顔をしている私たちに「味は変わらないよ。土がいいからおいしいのさ。」ととびっきりの笑顔。
もう収穫し終わった「本なり」のカボチャは、熟成させてから出荷するそう。この熟成期間のおかげで甘みが増し、店先に並ぶときには、あのほくほくとしたおいしいカボチャになっている。
太い茎には二番手、三番手の花がつく。これが「うらなり」。大事に、上手に育てれば、植物はちゃんとこたえてどんどん花をつける。
花が終われば、柔らかい関谷の土の上でカボチャの実はまあるく育っていく・・・
我が家のおばあちゃんは、カボチャの煮付けを夕食には欠かさない。私はランチで食べたカボチャのスープに大はしゃぎ!娘は頂き物のかぼちゃのお菓子に喜んで、かぼちゃって優しい甘さが女の子のハートを放さないのよね、なんて大人びたことを言っている。主人やお兄ちゃんたちはヨーグルト味を効かせたサラダにすると結構食べる。もちろんスライスしてホットプレートで焼いたりもね!
関谷のかぼちゃはまあるい形、ほくほく甘くておいしいよ。(Mag)