鎌倉と鎌倉に隣接する横浜市栄区の一部で生産される野菜を鎌倉野菜と呼んでいます。
鎌倉野菜は京野菜のように、みぶな、とか京ニンジンとか、聖護院大根とか、特別な種類があるわけではありません。けれども消費地が近い鎌倉では、生食のサラダ向けのカラフルな野菜が多く作られています。近さを活かしてほとんどが仲卸を通さず、直接販売や直卸されます。こうして生産者と消費者の顔の見える地産地消、新鮮で安心できる「鎌倉野菜」が生まれています。
鎌倉で最も広い耕地・関谷の畑では、サラダ向けの鎌倉野菜がすくすくと育っています。お客さんに合わせて、キュウリやダイコンと言った普段使いの野菜から、レストラン向けに少量多品目生産を続ける農家さん。少ない人で年間20種以上、多い人では120種類もの野菜を作ります。
多品目を作る農家は、レタスだけで10種以上、ニンジンだってオレンジ、黄、白、エンジとカラフルな野菜を通年で切らさずに出荷してるんだって! そんな畑は一畝オレンジのニンジン、次の畝は白いニンジン、次は赤い大根、次はむらさき、と畑自身もカラフル。関谷の「七色畑」と呼ばれています。
野菜も畑もイロイロなら、直売の販売方法も場所も多様。畑以外でも住宅地の中で、雑貨屋の片隅で、直売スタンドに、鎌倉野菜や農家に出会えたりします。
なんとなく近所を散策していた地元民の私は、ずいぶん前に鎌倉の素敵な農家さんたちと出会いました。お客さんの顔を思い浮かべながら野菜を作り、直接販売する一生懸命さ。顔が良く見えるから手が抜けないんだって。野菜はカラフルで味が深い♡ 強くて豊かな畑の黒い土がそれを支えています。
そんな野菜と畑をいろんな人に知っていただきたくて、2006年からこの「鎌倉野菜物語」はスタート。だから鎌倉野菜をネットで語ったのはここが最初!だれよりも早く詳しく「鎌倉野菜ってなに?」「どんな風に作られてるの?」を伝えてきました。
やってみると野菜たちは本当にいい顔してるんですよ。農家さんは子育てするようにやさしく見守ってて。なんだかほのぼのしつつ9年も物語を書き続け、鎌倉野菜が知られるようになって「ほっと」しちゃって、気が付けば5年間の休息。
食材への興味も集まり、機運もまた上がった今、鎌倉の野菜畑とそれを取り巻く人たちの新しい物語をお伝えしていきますね。
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