鎌倉野菜とは?

鎌倉と鎌倉に隣接する横浜市栄区の一部で生産される野菜を鎌倉野菜と呼んでいます。

消費者に早く届く新鮮さ、豊かな土壌と農家の技術に培われた種類の豊富さ、味の良さ、見た目の鮮やかさで知られます。

鎌倉野菜はどんな野菜?

鎌倉野菜は京野菜のように、みぶな、とか京ニンジンとか、聖護院大根とか、特別な種類があるわけではありません。けれども消費地が近い鎌倉では、生食のサラダ向けのカラフルな野菜が多く作られています。近さを活かしてほとんどが仲卸を通さず、直接販売や直卸されます。こうして生産者と消費者の顔の見える地産地消、新鮮で安心できる「鎌倉野菜」が生まれています。

鎌倉野菜はどこにある?

野菜も畑もイロイロなら、販売方法も場所も多様。畑以外でも住宅地の中で、雑貨屋の片隅で、直売スタンドがあって出会えたりします。地元のスーパーやレストランに直卸される分もあります。

販売の中心は何といっても「鎌倉市農協連即売所(レンバイ)」。通年で販売される鎌倉野菜の種類や量は市内最大級です。日本料理はもとより、イタリアン・フレンチなどのレストランのシェフが生産者に直接会って購入していきます。消費者のリクエストで新しい野菜を手掛ける農家もいます。

鎌倉野菜の市場、レンバイ(鎌倉駅より徒歩3分)

鎌倉野菜の七色畑

鎌倉で最も広い耕地・関谷の畑では、サラダ向けの鎌倉野菜がすくすくと育っています。比較的小規模の農家たちがお客さんに合わせて、レストラン向けに少量多品目生産あり、普段使いの固定した種類を作るスタイルもあり。少ない人で年間20種以上、多い人では120種類もの野菜を作ります。

多品目を作る農家は、レタスだけで10種以上、ニンジンだってオレンジ、黄、白、エンジとカラフルな野菜を通年で切らさずに出荷してるんだって! そんな畑は一畝オレンジのニンジン、次の畝は白いニンジン、次は赤い大根、次はむらさき、と畑自身もカラフル。関谷の「七色畑」と呼ばれています。

鎌倉野菜のブランド化

1990年代半ばから、鎌倉市と農家とJAが連携して鎌倉の農産物のブランド化を始め、当初は「鎌倉ブランド野菜」と名乗って売り出していました。

玉縄地区在住の入江は近所の畑で農家さん達と親しくなり、2005年頃に農家さんと一緒にミーティングに参加して「鎌倉野菜」という名前を提案しました。さらに2006年このブログ「鎌倉野菜物語」を立ち上げて、鎌倉の農家の取り組みや個性豊かな野菜たちを世間に紹介しました。

その後は有名レストランでも「鎌倉野菜」を謳い、こぞって使われるようになっていきました。「鎌倉やさい」は鎌倉産農作物のブランドとして、今では広く知られていますね。

鎌倉野菜のマークはこれ。直売所の袋やスーパーの鎌倉野菜コーナーで見かけます。鎌倉産のわかりやすい目印。

(無農薬、有機栽培などを示すものではありません)

鎌倉やさい

記事公開:2020年07月
加筆更新:2023年03月

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