ししとう

Sisito1 決して背が高くないけど、畑の中で強い緑色の茎が両手を広げてすっくと立っている。 豊かな緑の葉っぱの中で、白い小さめの花はなぜか下向きに咲き、細身の実が、ちょっと不器用にごつごつ付いている。
獅子唐(ししとう)だ。
先の部分がへこんで、その中に小さな出っ張りがある姿が獅子の顔(鼻)に似ているのでその名が付いたとか。言われてみると個性的でチャーミングな顔が見える気がする。大きくなると実が赤く染まる。ぴんと伸びた緑の葉に赤い実の色鮮やかな獅子唐の木は、ひときわ人目を引く。なんだかお日様を浴びる姿が力強くて、鎌倉の畑の「夏景色」。チョウチョたちもそのりりしさに引かれたのか、集まってきた。
ピーマンや唐辛子と同じナス科。食べると少し果肉が薄く苦味が少ないけど、ピーマンと良く似た味。ほかのものは何てことないのに、時々とても辛い実もある。「大当たり~」なんて、言ったものだ。
くしに刺して焼くとちょっと焦げ目が付いて、甘みや辛さが引き立っておいしいけど、気をつけないとぱちんと身がはぜてしまう。焼く前にいくつか小さな穴を開けておくのがきれいな焼き上がりのコツとか。Sisisha

「大当たり~!」も含めて、食卓の「夏景色」。
ビールに合うんだな、これが♪ (Can)