畑を守る植物 ソルゴー

この背の高い南国風の壁のような植物はソルゴーと言います。鎌倉やさいの畑の際に、壁のように育っているのを見かけます。短い期間で高さが2mにもなり、風よけとして畑を守ります。虫が好む香りがするらしく害虫が寄ってくるのだそうで、虫害から野菜を守る役割もします。

根が多いため水はけがよくなり、土も柔らかく保てるのだとか。肥料分が多くて水はけが良い方ではない「黒朴土」のかまくらの畑では栄養過多になりやすく、そういう時にこのソルゴーは余分な肥料分を吸収してくれます。風よけ、虫よけとして利用できて、その後に緑肥として土に漉き込むと、土壌改良剤としての役目も果たすのだそうです。

こうした土壌改良や肥料、病害虫の抑制の効果のあるものを「緑肥作物」と呼んでいます。ソルゴーの他にもマリーゴールド(線虫駆除用)、緑肥用ひまわり(土壌改良)などがあるそうです。

神奈川県の厚木や座間では休耕地を利用して、こうしたひまわりを育てて公開しています。ひまわり祭りもあるのですって。緑肥作物には景観美化の効果もみこめそうです。緑肥作物を育てることで、化学肥料や農薬を減らしながら安心でおいしい作物を作りたい、農地を守りたい、という農家の心意気が伝わってくるようです。

ソルゴーのある畑をみると、「ここで鎌倉野菜が守られて育っているんだな」とほっこりします。

コメント