物語のはじめに

Hatakel_3 鎌倉の北部、玉縄(たまなわ)地域の農振地区では一面畑が広がり、いろんな種類の野菜が育っています。 野菜たちは直売所や無人スタンド、あるいは近隣のスーパーで仲買を介することなく直接売られ、私たちの食卓や市内のレストランのテーブルで見かけます。そう、私たちと同じ「ジモチー」。同じ鎌倉育ちの野菜の顔が食卓に並ぶと、なんだかうれしくなってしまいます。
街に花が咲き出すころから、私たちは畑の周辺を歩きはじめます。なのはな、えんどう、トマト、なす、きゅうり・・・。ちょっと無骨なジャガイモは白い可憐な花を咲かせます。にんじんの葉っぱは、カスミソウのように繊細です。畑では良く知る野菜のちょっと違う一面を見つけることができます。なじみの野菜を見かけても、近所の子どもの成長を見つけたようで「大きくなったね」なんて声をかけたくなります。こんな風にを散策しながら、個性豊かな野菜たちを見守る応援団として楽しい物語をお伝えしますね。