カリフラワー

Onsitu_1 「鎌倉にも養豚をやっている農家があるよ」と、近所のおばあちゃんから聞いた。ええ、ほんと? 詳しい場所を教えてもらって、行ってみると関谷のインターに近い一角。

「3年前に止めてしまいました」。当時、養豚をやっていた方。う~ん、残念。でも、ちょっと前まではほんとうに養豚があったんだ。 御近所でブタさんに出会う夢はかなわなかったが、またひとつ鎌倉の奥深さを知ったような気がした。かつて養豚農家だったあたりを歩くと、瓦屋根の古く美しいたたずまいの農家や、たくさんの温室をみかけた。中ではあまり見たことのない花が咲いている。園芸用の花の栽培をしているのだ。鎌倉の農業、ネタには困らない。

Karifurawa_4 温室近くの畑では、不思議なやさいを発見。キャベツの葉っぱが巻いていない。いや、キャベツのようだが、どうも葉が長いぞ。 これも観賞用の新種の植物だろうか? 恐る恐る中心と思われるところをほじると、なんと、真っ白いモコモコ。こ・・・これは、カリフラワー!

キャベツより少々長い、まかない葉に幾重にも囲まれて、その中心にカリフラワーは実る。ひとつの株にひとつだけ。ものすごく大切にされ、ひっそりと咲くお花。だから真っ白。出荷される時は周りの葉はみんな捨てられてしまう(食べようとすれば食べられるのだけど)。ブロッコリのように取っても脇から生えてくる、なんてこともない。カリフラワーはとても贅沢でありがたいやさい。鎌倉の畑に咲く、夢のように白い花。Karifurawa_1 またひとつ、鎌倉の奥深さを発見した、な!(Can)