今年もありがたいことに、我が家に竹の子が届いた!自宅の裏手やお寺の山で取れたてと言うのを誰かしら持って来てくれることが多い。これも山が多い鎌倉ならではのことかもしれない。
まだ土も乾いていない竹の子は、幾重にも皮の衣に包まれて、そのうまみを大切に抱えている。なんだか厚着した子どもみたい。根っこの方の赤みを帯びたぷつぷつが着物の帯のアクセントのようだ。
堀たてならナマで食べてもアクがないといわれる。焚き火をして良い土地なら、皮付きのまま焚き火にくべれば小一時間もすると蒸し焼きが出来上がる。白さと驚くような甘みとさくさくとした歯ごたえが文句なくすばらしい。もしもお酒を入れた青竹も一緒に火にかけられるなら、香ばしくもさわやかな熱燗のお酒にもありつける。この組み合わせが、サイコーにうまいんだな!
残念だが焚き火ができない場所なら、皮をむいてすぐにゆでる。ナマのお米を数粒入れるときめが細かく白くなると言われている。梅干を入れるといたみにくく、味も引き立つと聞いた。ゆっくりゆでて、ゆっくりさました竹の子は、わかめと一緒の若竹煮にしてもよし、刺身でわさび醤油で食しても、天ぷらにしてもおいしい。だってこんなに豊かな土地の滋養をたっぷり抱えてるんだもの!(Can)