
青とうがらしを販売所で見かけた。フレッシュな緑がそれはそれは美しかったので、大目だけど買うことにした。
すると生産農家さんは「これなら柚子胡椒(ゆずこしょう)にするとおいしいよ」と。柚子胡椒。大好き。。。それは胡椒、ペッパーを使っているわけではなく、トウガラシを使って作るんだ〜、と妙なところで感心した。どうやら九州ではトウガラシを胡椒と言うらしい。ということで、自作してみることに。
ネットを調べると、作り方はシンプル。
- 青とうがらしを茎から取り、ヘタやタネを取り除く。
- 青とうがらしを刻む。
- 塩を加える。
- 柚子など柑橘の表面の皮を刻んで入れる。
確かに単純そうではあるが、手袋をしたほうが良い、かっぽう着などを着て袖元をふさいだほうが良い、マスクをする、など物々しい。皮ふからもトウガラシの刺激が来るってことなのかな。そこで、最も手順が少なく刺激を受けにくい方法を採用することにした。
- ヘタと種を取ったトウガラシ、塩(20%)、ゆずの皮をフードプロセッサーに入れる。
- 細かくなるまでフードプロセッサーを使う。
以上だ。
これならそんなに用心するほどでもあるまい。
だが青とうがらし、それもフレッシュな青とうがらしは細い。それのヘタを取るまでは何とか。種を取るのは縦に半分に切らなければならない。ここですでに手袋がうっとうしくなる。で種を取ろうとしても、へばりついていて手袋の手では難しい。小さいスプーンを使ったり、包丁の背を使ったりしたがうまくいかない。
とうがらしは結構な量。千里の道も一歩からと自分をなだめて、恐る恐るとうがらしを押さえる左だけ素手で行くことにした。
作業すること1時間。ああ。ようやく種が取れた、と言う頃には気を付けていたが指の先がじ〜ん。
なお今回は柚子がなかったので、いただき物の青いダイダイを使った。ミカンでもレモンでも柑橘類なら何でもいいらしい。
急ぎフードプロセッサーに入れてすべてを刻む。刺激もあるがフレッシュな良い香りが満ちて終了。ちょっぴりなめてみると、なんとおいしい♡
豆腐に、チーズに、ソーセージにイイ感じではないか。さあ、あとは保存容器に入れて終わりだ。
だが、私は甘く見ていた。すべて使った器具はよ〜く洗わなければならない。でないと青とうがらしの刺激が次の料理に残ってしまうのだ。さっそく洗い始めて、ふと気が付いた。手袋するのを忘れているのだ。30分後には両手ともじんじんしだし、それは熱をもって2日間続いた。。。
自家製柚子胡椒はチーズやソーセージ、ハンバーグ、ラタトゥーユなど洋風煮物や豆腐、刺身、焼き魚、餃子などにも添えて食すると、ぴりっとしてさわやか。わさびやマスタードを使う場面で置き換えるとぴったりくる。
この強烈に痛くて美しい味の調味料は我が家の絶品として記憶にとどめるが、当分、作りたいとは思わない。
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