収穫したイモ類を保存するのに、鎌倉では「いけす」を使います。穴を掘って収穫したイモを埋める作業を「いける」というのです。パワーシャベルで畑の片隅を掘り、手掘りでさらに固めます。深さ約1.2m、幅1m、長さ4m。大人が首まで入れるけっこうな穴です。
ここに土を払ったイモを入れていきます。数百㎏のかなりの量をここで入れます。入れた後、上からススキやコモをかぶせ、さらに土をかぶせて行くのです。こうして埋めて、一定の温度でイモを保ち、ひと冬を保存するのです。売る分だけ少しづつ土をのけて取り出していくのだそうな。
「こんなに深く埋めちゃって取り出しにくくない?」と聞くと、「少しづつ上から取っていくから大丈夫」との答え。こうして大切に「いけ」られた芋は、レンバイで売られる。いもの掘り出されるところ、早くみたいな。